新築より5年目です=出隅 コーナーの角が開いてきました。補修工事代金50万円の請求ですが?おかしいですね?アドバイス下さい!
新築より5年目です=出隅 コーナーの角が開いてきました。補修工事代金50万円の請求ですが?おかしいですね?アドバイス下さい!
以下窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所のホームページより、
ご相談です。
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新築5年です。
ニチハの窯業系サイディング14mm(品番MFX529C)を使用してますが、
先日数ヶ所の出隅に隙間が出来ていることに気がつきました(酷いところは2階部分丸々)。
元請業者(株式会社S社)と施工業者(K株式会社)に見てもらい、計4ヶ所、同質出隅20本分の背割れが確認でき、
見解としては接合部がボンド圧着のため、ボンドの性質上環境面による経年劣化は避けられないとのことでした。
ただ同質出隅作成時に硬化ムラが発生する可能性がゼロではないため、保証期間2年を過ぎているが、
出隅20本分のみ無償支給するとの話をされています。
出隅部分は外断熱の厚みの関係?で純正品ではなく、ニチハの関連会社が特注で作成しているとの話でした。
元請から請求書をもらいましたが、出隅は無償になっているものの、シーリング材などの材料費が58000円、
施工手間・交通費で115000円、足場設置で230000円の税込合計45万の請求書でした。
さらにどうやら元請が間に入る手数料が含まれているそうです。
手数料も意味がわからないのですが、そもそもこの経過年数で、経年劣化によりこれだけの不具合
が生じているのであれば、製品として不良品であることは明確であり、
到底納得できる金額ではありません(出隅代を他に転嫁してるのではないかと疑っています)。
無償交換が当然だと思うのですが、何か手立てはありますでしょうか。
アドバイス=T 様
お世話になり誠に有難うございます。
このたびは、御相談頂き、有難うございます。
別紙見解書をお送りしますので、S社さんへお見せして下さい。
らちが明かない時は、
国土交通省の住まいるダイアル 0570-016-100
https://www.chord.or.jp/index.html
へ無料相談が良いです。
その時も、本見解書をお見せ下さい。
<見解書の概要>
(1)出隅の角の開きへの対応
①一般に住宅のような高額な出費及び品確法(構造・防水10年保証)及び
民法の「契約不適合責任(10年以内)」に照らしますと、住宅の耐久性、
防水性能に最も重要な機能を持つ外壁(本体と出隅材・シーリング目地)に関しましては、
建設後10年は問題(割れ・剥離・開き・反り・切れなど)が発生した時は、
通常は元請建設業者は社会的責任から、無償での原状回復(補修工事)を行っています。
しかしながら、今回は出隅材のみ「無料出荷」で取り換え工事に関する部分は有償となり、
しかも一方的な請求書送付である事から、社会的責任から逸脱しているようです。
当研究所(窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所)への同じようなご相談では
10年以内の場合ほとんど元請建設業者が誠意をもって補修工事
(悪い板の張替え・開いた出隅材・切れたシーリング目地など)を無料で行っています。
(2)出隅の製造者責任・使用者責任と施主様への情報の開示(契約不適合)
①疑念 製造者はニチハの関連会社の特注品との事ですので、その会社より「出荷証
明書」を元請け建設業者より頂き製造者の確認を行います。
(一社)日本窯業外装材協会では、メーカーの純正品以外の出隅材など使用に関する注意喚起を行っています。
②<出隅の製造・接着剤>
窯業サイディング本体を斜めカットして“ウレタン系”接着剤で接合しています。
以前はエポキシ系接着剤を使用していましたが、コストダウンとタクト(製造効率)からウレタン系へ切り替えた為、「強度が低く」「紫外線劣化」が早く進み良く開きます。(古畑は1990年代旭硝子にて部材開発を行っていました)
4、今後建設業者とのやり取りは全て文書(メール・FAX含む)をやり取りして、
経緯を残す事が必要です。
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ご注意下さい
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新築建設業者へ無料で補修工事依頼できる3つのタイミング
<1>完成引き渡し=完了検査
==>全て無料補修が出来ます
<2>引き渡し後 2年
==>軽微な不具合の保証期間が 2年ですので、
このタイミングでセルフ点検が必要です。
場合によっては、(一社)木造住宅塗装リフォーム協会の会員と一緒に点検をおこなって下さい。
<3>最後のチャンス 10年後
==>法的に 品確法 民法契約不適合責任
ここでは、専門家による見解書が効果を発揮できます。
点検のご依頼は (一社)木造住宅塗装リフォーム協会 会員まで。
おや・・と思ううところを発見しましたら、窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所まで
無料相談をお勧めします。
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過去47年間の経験より。
新築時の窯業系サイディングの不具合工事=23も有ります。
こちらより
1、横目地のシーリング施工
2、切断後の板の幅が狭過ぎる=100㎜基準
3、下屋と外壁取り合い部=壁止まり 不良施工
4、バルコニー下部 オーバーハング部の施工
5、軒の出無し・パラペット=軒の納まり
6、シーリング工事の不良=深さ5mm以上 ハットJ 材料
7、下屋取り合い部 外壁か端部の処理が不適切
8、軒の出ゼロ=軒天回り通気不足雨水の浸入が5倍になります
9、窓下 水切り=出寸法不足 伝い水防止機能無し
10、換気口 ベントキャップ湿気漏れ
11、造作バルコニー 笠木の下地不良
12、釘打ち位置の割れ
13、タッチアップ補修工事 はみ出し 忘れ
14、禁止工事=縦張窯業系サイディング材=横張
15、片流れパラペット部の施工
16、入隅部、開口部での片ハット型ジョイナー未使用
17、縦つなぎ・横つなぎ時に突き付け施工
18、同質出隅材を横使いする(バルコニーのオーバーハング部など)
19、ハット型ジョイナー(片ハット)を固定しないで施工
20、窯業系サイディングメーカーの非純正の部材
(出隅・ハット・シール)使用
21、造作のバルコニー不良工事(調査方法)
22、外壁通気構法=空気の入口・通り道・出口の不良~空気が流れない
23、縦どいの打ち込み留め金具(でんでん)をシーリング目地に打込む
動画で解説です。
NO=1 https://youtu.be/uEnVwMY-Y4Y
NO=2 https://youtu.be/IJwcozT-RG8
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窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所
窯業サイディング技術アドバイス=第3者機関
外壁の張替え専門店=チェーンがスタートしました
所長 古畑秀幸 携帯電話 090-6190-4435
(二級建築士・建築物石綿含有建材調査者)
運営 一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会
リフォーム事業者団体国土交通大臣登録(第14号)
〒130-0011東京都墨田区石原1-1-8ノナカビル402
TEL 03-5637-7870 FAX03-3829-9920
http://www.siding.or.jp
http://www.mokutokyo.jp
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