大手ハウスメーカー=外壁窯業系サイディングの塗装は知識・診断ポイント・塗料の選定技術が不可欠です!
以下のご相談が来ました。
「お世話になります。お尋ねします
外壁に発生したクラックや穴について、要因と対処法を教えてください。建物全景とひび割れの写真添付しますので。」
・建物について=積水ツーユーホーム(株)
・築年月日:平成5(1993)年9月 木造2階建て
・外壁:硬質木片セメント板 T12 防火467「シンセライト」積水化学自社製造です
・2年前に地元の建設会社に「塗装工事」を行ってもらいました。
施工も粗くて、化粧柱の納まりにすき間が多数見えています。
今回のひび割れについて建設会社の調査見解は、
外壁材のシンセライトが反り、つなぎ目部分が盛り上がってひび割れが生じた。
西側壁面のほぼ同じ位置にひび割れが生じている。
当時の現場監督、塗装責任者が現場にそのように診断。
シンセライトが積水独自の商品で、外壁内部のことはわからないので、自社では対応できない。積水に尋ねてほしい。
※これは、建設業者として失格です。
※写真西面の壁1枚に2本のひび割れがほぼ同じ位置に発生しています。金属パネルの中心から横に910mmとそこから450mmの場所積水ツーユーホーム(現在積水ファミエス)へ
電話、写真提示での判断の見解です。
2回目の外壁塗装の際、新築時の塗料とは相性の悪い塗料を使用した。
新築時は弾性塗料だが、2回目の塗料は硬質のものと思われる。
写真を見た段階では塗料がひび割れているように見える。
二社とも見解が異なりどちらの主張が正解なのかわかりません。先生の見解をお伺いします。
・・・・・と今回の原因は、塗装工事を請け負った建設業者が、
<1>積水ツーユーホームの構造と外壁シンセライトの知識が無いこと
<2>ハウスメーカーの外壁塗膜・塗料についての知識が無いこと
<3>事前の診断がいい加減であった 多分塗装前にも微細な割れが有ったと思われます
その割れを見逃しています
<4>窯業系サイディングの塗装に関しては、専門の診断士の資格が必要です
(一社)木造住宅塗装リフォーム協会では、窯業サイディングメンテナンス診断士の講習会を
実施して、「認定診断士」を1750名養成しています
・・・・・・・特に大手ハウスメーカーの場合
1=外壁パネルの構造が在来工法と全く違っています
2=窯業系サイディングもオリジナルの組成、塗膜となっています
・・・・(一社)木造住宅塗装リフォーム協会では、
大手ハウスメーカー 15社の外壁塗装マニュアルの本を販売しております。