新築完成から2年です=外壁窯業系サイディング目地切れ、釘部の割れなど問題が多く起こって補修は都度やってもらっていますが、不安です。教えて下さい。
最近このようなご相談が増えています。
背景は、新築元請け業者の資材・施工工賃の値上げ=>受注競争の激化。
そんな中、窯業系サイディングの下請け工事会社へのコストダウンの要請が増え、
残念ですが、コストダウンの為、本体以外の副資材を安価な汎用品への切り替え、
現場における施工管理、施工品質の低下があるものと想定されます。
<アドバイスです>
WEB上で内容拝見し、ご相談させていただきたいです。
私は福岡県で2023年11月に〇〇 で建売を購入しました。
内見や入居前の確認で主に内装ばっかり気を取られしまっており、そのとき外装に知識も乏しく、またプロの住宅メーカーが作っているから大丈夫としっかり見ないまま入居してしまいました。
2024年8月から外壁のシーリングの剥離がたびたび発生し、また釘留め工法が基準通りされてないのか(下穴開けずに打ってるのか)周辺のヒビや釘頭の錆止めの塗料が雑に塗られておりまだら模様です。
さらには窓枠の角にクラックが出てきたり、外壁が欠けていたり…と、施工にとても不信感を持っています。
担当者に都度相談し、無償対応してもらってますが、その場しのぎの対応のようで度々お願いしては来て、お願いしては来ての繰り返しです。
このままだと、2年過ぎて品格法等に抵触しないようになり、いきなり工事費用の請求が発生しそうでとても心配しています。
一度これから、どのような対応が必要なのかご教授いただきたく、メールさせていただきました。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-<Dr、サイディング(サイディング博士)のアドバイスです・>-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
ご相談の方 様
お世話になり誠に有難うございます。
このたびは、御相談頂き、有難うございます。
以下ご参考に願います。
1,2024年8月から外壁のシーリングの剥離がたびたび発生し、
アドバイス=新築建設1年経過での子の不具合は、大問題です。
将来的に隙間から雨水が入りこみ下地胴縁の腐れ、
透湿防水紙の劣化による穴あき。
構造体への雨水の浸入=>室内への雨水浸入(品確法の雨漏り10年保証へ該当)
※都度部分補修で済む問題ではありません。
※シーリング目地の切れ=資料お付けします
2,また釘留め工法が基準通りされてないのか(下穴開けずに打っているのか)周辺のヒビや
アドバイス=写真から釘打ちの位置が基準((一社)日本窯業外装材協会 窯業系サイディングメーカー)違反の欠陥工事です。
※釘打ち位置基準=資料お付けします
3,釘頭の錆止めの塗料が雑に塗られておりまだら模様です。
アドバイス=工事基準違反の意欠陥工事です。
※タッチアップ塗装基準の資料お付けします。
4,さらには窓枠の角にクラックが出てきたり、外壁が欠けていたり…と、施工にとても不信感を持っています。
アドバイス=写真がないですが、こちらも施工基準違反の可能性があります。
※施工基準をお付けします。
5,担当者に都度相談し、無償補修を都度都度
アドバイス=これではだめです。
〇 〇 の保証規定です。
雨漏り・構造の欠陥の保証年数=10年 品確法で義務の為
その他=クロスの剥がれ 外壁の表面不具合など=2年間
ホームページに掲載です。~ほとんどの中小のビルダー・分譲企業は
2年で終了です。
※大手のハウスメーカーは違います!!(建設コストは高いですが・安心料)
外壁窯業系サイディングの不具合などは2年間保証です。
手直しやって2年経過すると、保証期間終了=>有料での補修工事となります。
6,私は福岡県で2023年11月に 〇 □ で建売を購入しました。
内見や入居前の確認で主に内装ばっかり気を取られしまっており、そのとき外装に知識も乏しく、またプロの住宅メーカーが作っているから大丈夫としっかり見ないまま入居してしまいました。
アドバイス=本来引き渡し前に外壁、屋根などもしっかり一緒に点検するはずです。
が、担当者が説明を避けたのかも? と感じます。本来引き渡し前に、不良工事を
見抜けた可能性があります。
<重要な手続き>
1,関係者3者=1)新築建設・分譲の〇 〇さん=主導権で
2)窯業系サイディングのメーカー
3)窯業系サイディングの工事会社
一緒に、上記の不具合全部+外壁全体の調査を行います。
(梯子・高所カメラ・スケール・その他計測機器)
2,調査結果、不具合の原因を突き止めてもらい、報告書をもらいます。
3,不具合の原因により「補修工事」(部分補修・張替・再塗装・・)の
内容と費用負担(越智様の費用負担は有りません)を文書でもらいます。
4,〇 □ 〇 様へのやり取りにつきまして。
1)すべて文書(メール・FAX・・)で記録に残します。
2)期限をつけます。
3)できないときは、その理由を文書でもらいます。
宜しくお願い申し上げます。
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窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所
所長 古畑 秀幸
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今後このような住宅の塗り替えが増えます。
そこで一番問題重要なのは。
新築時の窯業系サイディングの施工不良=30項目が有ります。
主な内容です。
1、横目地のシーリング施工
2、切断後の板の幅が狭過ぎる=100㎜基準
3、下屋と外壁取り合い部=壁止まり 不良施工
4、バルコニー下部 オーバーハング部の施工
5、軒の出無し・パラペット=軒の納まり
6、シーリング工事の不良
7、下屋取り合い部 外壁か端部の処理が不適切
8、軒の出ゼロ=軒天回り通気不足 雨水の浸入が5倍になります
9、窓下 水切り=出寸法不足 伝い水防止機能無し
10、換気口 ベントキャップ湿気漏れ
11、造作バルコニー 笠木の下地不良
12、釘打ち位置の割れ
13、タッチアップ補修工事 はみ出し 忘れ
14、禁止工事=縦張窯業系サイディング材=横張
15、片流れパラペット部の施工
16、入隅部、開口部での片ハット型ジョイナー未使用
17、経てつなぎ・横つなぎ時に突き付け施工
18、同質出隅材を横使いする(バルコニーのオーバーハング部など)
19、ハット型ジョイナー(片ハット)を固定しないで施工
20、窯業系サイディングメーカーの非純正の部材(出隅・ハット・シール)使用
21、造作のバルコニー不良工事と調査
22、外壁通気構法=空気の入口・通り道・出口の不良~空気が流れない
23、縦どいの打ち込み留め金具(でんでん)をシーリング目地に打ち込む
そのための、施工店の決めかたは?
1=窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所の地区相談所から選ぶこと
2=お近くにない時は
1)(一社)木造住宅塗装リフォーム協会の会員から選びます
2)窯業サイディングメンテナンス診断士
3)戸建住宅劣化診断士===の資格者の在籍の施工店です